夜勤きつい・しんどいは嘘?経験者が語る夜勤の仕事が楽だった点
個人的な感想になりますが、夜勤は辛くないし楽です。
夜勤は人を選ぶ働き方で、ダメな人はとことんダメですが、合う人にとってはこの上ない快適な働き方になり得ます。
夜勤はきつい・しんどいと言うよく聞く固定観念に縛られて働き方が限定されてしまうのはもったいないので、経験者が夜勤の本当のところを語ります。
おすすめの夜勤求人も紹介しますが、まずは自分自身が夜勤の適性があるかチェックしてから探すことをおすすめします。
以下のフローチャートで夜勤に向くかどうかはすぐに分かります。
交替制も含めると求人数もグッと増えます。交替制と夜勤の主な特徴は表のようになっています。
特徴 | 業種※1 | |
---|---|---|
交替制 | 交替制は日勤と夜勤を週替わりで働きます。2交替制なら1週間(または2週間)は日勤、そして夜勤も日勤と同じ期間働きます。そのため生活リズムは変化します。 | 製造 医療 交通 輸送業など |
夜勤専従 | 夜勤専従は夜勤のみ働きます。対人関係のストレスは一番少なく給料は高いため夜勤に向いているならおすすめです。 | 製造 警備 飲食 接客業など |
※1 交替制か夜勤専従かは業種で区分けされていません。同じ業種でも職場によって変わるため目安としてみてください
この記事では製造業で働いて感じた筆者の体験を書いています。
夜勤の仕事はいろいろありますが、仕事で人と関わるのを極力減らしたい人や、この記事に共感できる人は工場の夜勤はおすすめだと思います。
夜勤ありなら高額の入社祝い金など収入面でのメリットが多めです。しっかり稼ぎたいなら最新の入社祝い金ランキングをチェックしましょう。
何を隠そう私は夜勤が大好きな人間です。
夜勤好き代表として、その魅力を語りたいと思います。
深夜手当は基本賃金の25%以上割増しになるので短時間でも効率よく稼げます。多くの方が夜勤の最大のメリットと感じているのではないでしょうか。深夜のコンビニは暇だし、工場は昼とやることは変わらないのに時給が高いって最高ですよね。
ページ下部でも説明しますが、夜勤ありで年収400万円以上を目指すなら期間工がトップクラスに稼げます。
個人的にこれが一番です。都内勤務なら避けられない満員電車。なぜ移動するだけでこんなに消耗しなければならないのか!?夜勤なら通勤/帰宅ラッシュを避けられるので快適です。
日勤だと平日の日中は丸々仕事に潰れますが、夜勤だと割と自由に使えます。土日は混んでいるようなお店も平日の日中なら空いてますし、役所や銀行にも行きやすいです。
一番嫌いな満員電車もありませんし、人の存在感もなくなる夜、こんな時間帯に働けるって快適な環境じゃないですか?
あと、ちょっと中二病的な意見ですが…人々が寝ている時間帯に活動していることになんだか特別な感覚を覚えることもあります。まあこれは最初だけですぐ慣れてしまいますけど、私はよく謎の万能感に包まれまれていました。
そういったこともあって、私はこれまで工場やコンビニ、IT系の仕事それぞれで夜勤を経験しています。
ただネットや口コミでは
夜勤がきつい・しんどい
夜勤は絶対やめた方がいい
という意見をよく目にしますよね。
夜勤が辛いという人の意見では「昼間寝れない」といった主張が目立つので、夜型の人じゃないんだろうなあと感じたりもします。(仕事内容がつらいという看護師などの専門職の方々もいらっしゃると思いますが)
私としては都内の通勤ラッシュのストレスって相当なんで、それが避けられるだけでもメリットはあるんですけどね。
何年も夜勤で働いてきましたが、体調不良になることもなく健康的に生活できています。
むしろ日中は我慢しても眠くなりやすいので、夜型の生活リズムが染みついているのかもしれません。
そもそも「仕事のきつさ」って「肉体的な疲労」と「精神的な消耗」でまったく違うもので、どちらに耐性があるのかも人それぞれじゃないですか。
そういった感じで、夜勤が大丈夫な人、夜勤がしんどい人って、体質によるところが大きいと思います。だから単純に「夜勤キツイ」とはならないのです。
そうは言ってもマイノリティの意見だとは認識しています。
ですが私と同じような人が、ただ声の大きい意見だけをみて「夜勤はやっぱりやめよう」となってはもったいない?ので、参考になりそうなことを体験談も交えて紹介したいと思います。
基本的に夜型の生活リズムが体に馴染んでいる私でも、夜勤が辛いときがありました。
まずは肉体的な辛さですが、夜勤が辛いと感じるのは、他の人の意見と同じく「睡眠不足」の時です。
夜更かしすれば日勤でも眠いし辛いので、仕事前にしっかり寝ましょう!ということなんですが、夜勤で働く人の就寝時間は昼間から夕方なので、世の中の皆さん起きてるんですよね。
近所で道路工事してたり、赤ちゃんや子育て世代がいれば騒音が大きめのこともあります。
特に「音に敏感な人」は、睡眠の妨げになるので要注意です。
私がマンションに住んでいる時、真下の部屋のリフォームかクリーニングなのか知りませんが、突き抜けるような騒音で寝れなくなりました。ドリルの穴をあけているような振動を伴う音は耳栓をしても無駄でしたね。
それに耳栓も毎日すると耳が痛くなるので辛いですし。
そういった日の夜勤はウトウトしてしまいがちで集中力も下がりっぱなしです。
どうしても眠い時は、休憩中に30分でも仮眠をとって、その日はしのいでいました。
短時間の眠りでも頭はかなりスッキリするので、夜勤の仮眠は睡眠不足の対策として使えますよ。
メンタルが落ちている時など、孤独を感じることもあります。
夜勤をすると社会の流れとは逆の行動になるので、そういったときに友人や家族とも時間が合いづらくなり、疎外されているような感覚になります。
人が少ないことが夜勤のメリットでもあるのですが、精神的に不調なときはマイナスに感じることも実際にありました。
夜勤の生活リズムは人と合わなくなりますし、テレビを付けても昼間はワイドショーばかりでつまらない番組ばかりです。
夜勤の仕事明けに遊べる友人もいませんし、居酒屋も営業時間外なので部屋で一人酒。なんとなく満たされない感覚になりがちですね。
肉体的な部分と精神的な部分で辛さが違いますが、夜勤に向いていない人というのは実際にいます。
そういった人には傾向がありますので、まとめて紹介していきます。
断言しますが「昼間に寝れない」という人、こういうタイプは夜勤に100%向いていません。
私の友人なんかもそうでしたが、「外が明るいと寝れない」らしく、夜勤が明らかに辛そうでした。
その時は工場勤務で、二交替のため週ごとに日勤と夜勤を交替する必要がありました。
私は夜勤専従でもいい!くらいでいましたが、友人は夜勤を休むことも少なくないので、夜勤に向いていない人もいるんだなと感じたものです。
夜勤による体調不良が起きてしまう人もいます。
昼間寝れない睡眠不足、夜型生活へのストレスが原因とも言われています。
実は夜勤と健康については研究がされていて、中長期的に生活習慣病やがんのリスクが増大する(*1)と言われています。
中長期とは5年~10年以上の勤務を指しますので、短期的な健康面への悪影響の大半は睡眠に関連した問題のようです。
体内時計は夜に眠気が強くなり、昼に目が覚めるように脳や体に働きかけています。
夜勤に慣れるためには、体内時計を昼から夜にズラして調整する必要がありますが、慣れるには3週間ほどかかるようです。
慣れるまでは海外旅行から帰ってきたように、時差ボケの状況になるため、頭がボーとしたり体調面への影響がでてきます。
研究にあるように健康面への悪影響はあるということなので、短期間の夜勤仕事でも合わないなと感じたらやめたほうがいいでしょう。
夜に強い=夜勤向きとは限らない
夜勤は夜型人間なら誰でも向いているわけではありません。
生活リズムそのものが昼夜逆転するので、趣味や遊びに夢中になって夜更かしをしているのとはまったく違います。
夜勤は昼と同様にガッツリと仕事をしますし、夜勤だから作業内容が楽になるといったことはありません。
昼間どれだけ寝ても夜になると眠くなってしまう、夜になると作業効率が落ちてしまう、なんて人も実は夜勤には向いていません。
ただ起きれていればいいわけではないのでその点に注意です。
主にメンタル面で、他人と自分の比較をしがちな人は消耗するかもしれません。
例えば夜勤明けで、食料品を買い物に行ってみると主婦や年配者ばかりですし、街には学生しかいなかったりします。
このような状況で「ゆっくり買い物ができて得をした」と前向きに思うか「あれ?これで大丈夫かな」と後ろ向きに思うか、これだけでも適性が分かります。
実益よりも周囲と違うのが気になって不安になる人は、夜勤には向いていないかもしれません。
また、夜働く仕事はよく底辺や低学歴だとネットの掲示板などで言われています。私が実際に工場勤務している際は、自分自身を自虐的に語る姿を何度も目にしています。
こういった言葉に傷ついたり、他人の評価を重要視する人も向いていないと思います。
ネットや口コミでは「夜勤は地獄」「夜勤は絶対やらないほうがいい」といった論調が多いですが、私自身は夜勤の仕事は精神的にストレスが少なく、体調面も問題がなかったので快適な職場環境そのものでした。
私は仕事の辛さで言えば、「肉体疲労よりも精神的消耗が耐えられない」ので夜勤のほうが楽なんだと思っています。
たまたま夜型生活も体調面で苦ではないのもよかったのでしょう。
これはたまたま見つけたのですが、静岡県立静岡がんセンターが行った「日勤と夜勤の疲労とストレス」の調査結果(*2)が興味深い内容だったので紹介します。
木材加工業の男性社員(平均年齢19歳~52歳)26人を対象として、5日間連続日勤と5日間連続夜勤の疲労とストレスを調査したようです。
工場でよくある2交替制ですね。結果はこのようになりました。
- 疲労の合計得点は、全ての日において夜勤の得点が高かった
- ストレスの値は、全ての日において日勤の値が高かった
ざっくりまとめると、「日勤はストレスが溜まりやすく」「夜勤は疲れが溜まりやすい」傾向にあるようです。
調査人数は26人と少ないですが、自分自身の感覚と近い印象を受けました。皆さんはどう感じたでしょうか。
夜勤の向き不向きは、やってみないとわからないと言うのが本当のところでしょう。
短期の夜勤などで試してみるのもいいかもしれませんね。
*1 看護の科学新社:後悔先に立たず! 長時間夜勤の健康リスク
*2 静岡県立静岡がんセンター:5日間連続夜勤における疲労とストレスの変動
あわせて読みたいトピックス
おすすめの夜勤求人~夜勤OKなら働き方が広がる
多くの方にとって夜勤は避けたい働き方とされています。その分「夜勤全然イケますけど」と言う方は企業にとって貴重な人材となります。
日勤より夜勤の方がお給料は高くなりますし、ライバルが少ない分、採用率も高いです。
求人への応募は今はネットからが主流ですね。求人サイトで検索条件を夜勤に絞ったり、フリーワードで夜勤を入れたりして探します。できるだけ複数のサイトから比較検討するのがマストですが、中でもおすすめは「はたらいく 」です。
色々な求人サイトを見ていると「この求人他のサイトでも見たなぁ」なんてことが多いですが、はたらいくは独自求人が多く、他にはない穴場的な求人が見つかることがあります。
あと、一つの職種に専門特化した求人サイトも独自求人が多いのでおすすめです。夜勤が多い職種と言えば工場ですね。
私も工場勤務が長かったので、工場に特化した求人サイト「日総工産」をよく利用していました。
日総工産は全国に拠点を持つ業界最大手なので、登録しておいて損はありません。
雇用形態は様々ですが、特に派遣での募集が多めです。派遣は直接雇用よりも時給が高く、コーディネーターが就業のサポートをしてくれるので仕事探しが楽になります。工場や夜勤が初めての方、自分に合う仕事を効率よく探したい方は利用価値が高いと思います。
私は、様々な職種から探す時は「はたらいく」をはじめとした求人サイト、工場に絞る時は「日総工産」で決まることが多かったです。
夜勤でより多く稼ぐ&短期で稼ぐなら
夜勤OKなら、期間工と言う働き方もあります。
期間工を簡単に説明すると、働く期間が決まっている契約社員のことで、自動車メーカーなどで募集があります。
どんなメーカーが募集をしているかはこちらの「期間工JP」がわかりやすいです。トヨタ、日産などの一流自動車メーカーはほぼ期間工の募集があります。
繁忙期に募集が多く、工場をフル稼働させるため夜勤は必須。期間限定と言うこともあり、基本賃金自体が高いので深夜手当(基礎賃金の25%以上)もかなり高額となります。せっかく夜勤をするならより多く稼ぎたいと思う方に向いてますね。
高報酬以外にも、面接がラクで採用されやすい点、期間限定だから気楽な点なども個人的に価値があると思います。最大で3年働けますが、3ヶ月~6ヶ月毎に契約更新があるので超短期で辞めても構わないですし、なんなら初日で離脱する人も多い職場なので、全体的にハードルは低めですね。
もちろんいい部分ばかりではありません。楽で高報酬の仕事がこの世にあるわけないです。
- 単純作業で飽きる
- 力仕事がある場合も
- 残業が多い
期間工の中にはやりがいのある仕事や軽作業もありますが、多くの場合上記に当てはまります。
期間工はその他にもマイナス面があるので、誰でもおすすめできるわけではありません。が、短期でガッツリ稼ぐことに振りきっている方や、単純作業大歓迎!と言う方は検討する価値はあると思います。
私は工場は派遣として働いていましたが、期間工として直雇用された方がずいぶん待遇が良いと感じたものです。派遣は派遣で良い面があるので、私はあえて派遣を貫きましたが、より多く稼ぎたいなら期間工として働くのも良いと思います。
期間工求人は募集状況がわかる「期間工速報」から探すのが手っ取り早いですが、期間工とは何か?をある程度分かってから探した方が効率的です。
以下のページに期間工のメリット・デメリットや探し方などをまとめていますのでご一読ください。
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失敗しない期間工の始め方